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08.01
Thu



山地の林の下や藪など、薄明るい場所深い森林の日の当たらないところに自生するのだという。
深い谷底の草むらにあちこちに蕾のままの姥百合が突っ立っているが、
今年の梅雨の異常な気象で、様々な植物が生育の途中で止まっている。
この森の中の湿度たるやサウナ顔負けの湿気が体を包み込む。
長い間は耐えられない。森全体としても絵になるような姿の物は、ほんの数個に過ぎない。
この異常な梅雨で、例年なら今頃はもうずいぶんと成長して花を咲かせている鷺草もほとんど見る影もない。
さて姥百合の名前に由来だが、このユリ花の咲くころは葉がない、

すなわち歯抜けの婆、姥だというところからきているらしい。
歯抜け婆のユリ、姥百合だというが、年老いて歯抜けになるのは爺とて同じこと。
それからすると爺すなわち翁ユリといってもよかろう。
だが年老いても美しいのは女、姥であるということか。
薄汚い耄碌翁では花の名前には似合わないということだろう。
まるで村はずれに立つ方向表示板のよう。




Cardiocrinum cordatum hko15sx



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