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05.11
Mon

Rosa ms7




バラが咲いても、園は閉鎖、巷に咲くバラを撮って楽しむ以外にない。
バラを撮ったことがないという人はおそらくいないだろう。
写真雑誌の講釈などを読んでいると、随分といろんな技巧をこらしたものが並んでいる。
その様な写真がいい写真と勘違いするのが写真の初歩の人々であろう。
いうまでもなく吾もそんな時期が随分とあった。
あるがまま、が一番いいと気付くまでずいぶん無駄な時期を過ごしたように思う。
その功罪は写真で飯を食っている人にあるのだろう。
それも仕方のないことではあるが・・・・
その様なテクニックを加えた写真はいつまで撮っていられるだろう。
花の写真一つにしても、様々な技巧が凝らされている。  
初心の内はついついその物まねをしたしまうが、写真の本来の良し悪しはそんな技巧の中にあるのではない。
晩年の写真家秋山の花の写真を見ても何の衒いもなくストレートに撮っている。
だが、その中にきらりと輝くものがある。
写真に限らず、詩などは眼前の景致、口語の語と言われる如くそのままの情景を作るのが素晴らしいのだという。
菜根譚の条に
禅宗に曰く
餓え来たりて飯を喫し、倦み来たりて眠る。と
詩旨に曰く
眼前の景致、口語の語。と
蓋し極高は極平に寓し、至難は至易に出で、有意のものは反って遠く、無心の者はおのずから近きなり。というのがある。
何事もありのまま、あるがままが一番いい。
被写体から己の思いを引き出せればそれが一番いい、それを画にする技術だけは手に入れたいと思う。


<掲載写真の複写、転載はお断り。>