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02.07
Wed

漢詩には味わいの深いものが実に多い。
詠む人の人間性と生きざまが詠の中に漂っている。
我が国でも古い昔漢詩を詠む人は随分といた。
とは言っても本家のものにはなかなか及ばない。


Prunus mume fm58



花に係わる漢詩も随分と在るが、梅の花を詠じたものに、
古今独歩と言われるものが、宋の林逋が詠った山園小梅の句がある。

衆芳揺落して独り嬋妍たり、風情を独断して、小園に向かう

いろいろな花が散ってしまった冬の日に、ただ一人梅だけがあでやかに花開き、
ささやかな庭の風情を独り占めしている。

疎影 横斜して 水 清浅、暗香 浮動して 月 黄昏

まばらな枝の影を、清く浅い水の上に斜めに落とし、
黄昏時のおぼろな月に、どこともなく、ほのかな香りがにただよう。

こんな情景を心に描いて梅を看、香りを楽しむ人の心の豊かさが、仄かに伝わってくるような思いがする。




Prunus mume ms11


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