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12.25
Tue


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もう何十年か前、北は一関あたりから、京都あたりまで、
石仏を撮り歩いたときは、こんな頭巾や前垂れをしたものは見向きもしなかった。
石仏の画としてはとても邪魔に感じたからである。
この取り澄ました表情もなんとなく拒否反応が働くのだが、ついついカメラを向けてしまう。
それよりも路傍に佇む誰も気にもとめない石の仏や、苔むした石の仏達に心が動く。
江戸の頃には石のの仏ばかりを手がけていた石工達の特徴のある仏達にも興味を引かれる。
そうそう、その頃、よく世に知られた五百羅漢もよく撮りに行ったが、後に撮られた羅漢像の姿に驚いたものだ。
苔むした汚れとは全く違う。
全身白いまだら模様が散らばっている。
おそらく手入れなど全く為されないで放置するだけだったのではなかろうか。
あれはカビが生えたのだという人もいる。
羅漢達も涙を流しているかも知れない。
もっとも、疥癬をを患った人間の姿なのかも知れない。
それが何であれあの姿を見に出かけた人は幻滅を感じたであろう。
山の崖下に苔むして真っ黒になって佇む石の仏を見る方がよほど気持ちが和む。
この仏達は不動尊で見かけた仏達である。



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